尾瀬の鹿革 ~oze deerシリーズ~


福島県の南西部に広がる尾瀬国立公園では、2010年ごろから鹿が植物を食い荒らす食害が深刻化しています。
ミズバショウ、ニッコウキスゲなど湿原の植物だけでなく、森林内でも多くの植物を食い荒らすのです。
鹿の食害によって一度失った自然を復活させるのは容易なことではありません。

その対策として毎年数百頭の鹿が駆除されています。
しかし、そのほとんどがただ廃棄処分されるという悲しい現状が。

このような状況の中、尾瀬を守るために鹿の命を奪うだけでなく、命を活かし暮らしの中で役立てたい。命の尊さ・生命をいただくありがたさを感じてほしい。という思いから小山抄子さんが「おぜしかプロジェクト」を立ち上げました。
小山さんは、マタギが捕獲した鹿の皮を譲り受け、東京の専門業者に鞣してもらい、その鹿革を材料に、ブックカバーや名刺入れ、バブーシュなどを製作しています。

ベルフォンテのoze deerシリーズは、おぜしかプロジェクトさんから譲っていただいた鹿革を使用しています。

 

*鹿革の特性*

牛革に比べるとなじみの薄い鹿革ですが、古来より人の暮らしの中では使われてきた鹿革。
セーム革や剣道の小手に利用されていたのが鹿革です。

商品を手に取られた方に「鹿革でできています!」とお話をすると、みなさんとても驚かれます。
それと同時に「革なのに柔らかい!」という感想をいただきます。
軽くてきめ細かくてしっとりとした肌ざわりです。

 

*oze deer結シリーズの開発秘話*

シンプルでどんなシーンでも活躍できるデザイン、ストーリーを感じられるアクセサリーをと、一から考案し試行錯誤。そんな中で生まれたのが「結シリーズ」です。

鹿革はとても柔らかくしなやかな素材。それがゆえに結び方で苦労しました。
どこからみても美しい形を導き出すため、カット角度の入れ方・大きさ・結び目。
何度も何度も試作を繰り返し、今の結の形へたどりつきました。
大きすぎず、小さすぎず、シンプルで洗練されている。リボンだけど甘すぎない結んだ形。

「尾瀬」と「あなた」を、「あなた」と「私」を結ぶ。という意味を込めて「結」と名付けました。
ぜひ手にとって様々な想いを感じ取っていただければと思います。


結ピアス・イヤリング

*おぜしかプロジェクト・小山抄子さんからのメッセージ*
福島の素材を使って、今までになかった新しい、それでいてとてもあたたかい小物を企画・製作するベルフォンテさん。
鹿革がこんなに素敵なアクセサリーになるなんて!という驚きがありました。
端革まで無駄なく使いたいという想いを受け取ってくださる大切なパートナーの皆さんです。

2020-02-01 | Posted in 地域資源